「夜のクラゲは泳げない」第1話を見て

# 今更だけど1話だけ見た

確か、春クールはじめくらいだったかな。随分前に友達に勧められた作品がこの「夜のクラゲは泳げない」でした。あらすじを聞いただけで見たくなるような作品だったのですが、なんやかんや後回しにした結果、見ていませんでした。というか自宅にテレビがないので録画も出来ないんですね。なのでTVerで見たりもするんですけど、TVerは第1話と最新話のみが見られるようになってるっぽい。気付けば第3話。せっかく見るなら最初から全部見たいわけなので、だったらバイトして財布に余裕ができたらdアニメに加入して一気に見たいと思っていたのですね。というかそういう予定だったんですね。

しかしながら、「狼と香辛料」を見たついでに(これも途中の話を抜いちゃったりしてる)、どういうはずみか「夜のクラゲは泳げない」を見ようと思ったんですね。このとき最新話が第7話。見てみれば、考えさせられるところが多く、自分と重ね合わせながら見てしまいました。衝動的に書きたくなってしまいました。

夜のクラゲは泳げない公式サイト

# あらすじ

「夜のクラゲは泳げない」は、主人公光月まひる達が何者かになることを求めて創作活動に邁進する物語。

まひるは、絵を描くことが好きだった。しかし、ある事件をきっかけに絵を描くことを辞め、普通を追い求める様になった。ハロウィンで盛り上がる渋谷をぶらぶらと歩いていたら、自分が描いた壁画に一目惚れしたという少女、山ノ内花音に出会う…

# 自分の創作活動を見直す

なんか見出しにでかでかと創作活動とか書いちゃっていますけど、そこまで自分は創作活動してないような気もするけど、なんか自分と彼女らを重ね合わせながら見ていたという話。僕は自称クリエーターの端くれをやってる人間なので、創作をやっている人間を見ると自分と比較してしまうんですね。

# 僕の創作動機

今回一番感じたのが、創作動機。僕の創作動機というのは自己分析する限りだと2つあると思っています。正直言って、言語化して自分の可能性を枠にはめてしまうのが怖いといえばそうですが、言語化してみます。

1つは、こういうものがあったらいいなぁ、でもないんだよなぁ、じゃぁ作るか。みたいな、実に実用本位的な発想です。創作動機とか宣っていますけど、もともと僕は「何かを作ること」が好きです。何かというのは自分がほしいと思ったものであることが大半です。欲しいものを具現化したいのだと思います。
2つ目は「なんかすごいことしてチヤホヤされたい」といういかにもな動機です。なにが「いかにも」なのかは知りませんが…。なんというか、単に褒められたいというのか、なんというのか難しいですけど。まぁ、「なんかすごそうなMVとか鉄道MADとか作りたい」とは常々思っていますね。まったく動いていないけど…

# 考えること

「量産型にはなりたくないから」(花音のセリフ)

このセリフを聞いたとき、「なんか残念だな」と思った自分がいました。なんともなしに自分は特別だと思えない点で残念だと。

ただ今現在原稿を書いている時点では「その表現は違うよな」と思います。というか残念だと思った僕が残念な気もします。僕はそもそも「何かを作ること」をアイデンティティとしていて、自分を特別だと感じられるのはひとえに「何かを作ること」のおかげであると思い直します。彼女らは創作をまだ始めていないから特別でないと感じていて、自分はすでに創作を始めているから特別であると感じています。自分は彼女らと遜色ないのではなかろうか?
創作を今辞めたとして、僕は自分を特別だと思い続けられるのだろうか。少なくとも作りたいという衝動は無くならないだろうと思います。

また上述の「なんかすごいことしてチヤホヤされたい」っていうのはつまり特別でありたいという気持ちの表出であり、「量産型にはなりたくないから」と似たりよったりだと思います。「特別でありたい」=「量産型にはなりたくない」とも言えそうではありますけど、前者は特別であることに積極的ですが、後者は消極的な印象です。しかしながら、彼女らの思いは切実であり、彼女らは創作に真摯に向き合っていくのだろうな、と思えます。

# まとめ

まぁなんかダラダラ書いてみましたが、「夜のクラゲは泳げない」は続きを見たくなる作品です。アニメオリジナルみたいなので、とりあえずアニメを全制覇したいところですね。時間と財布に余裕があれば、ノベライズもされているみたいなので小説も手を出したい。