妹が大学に合格したので2026年度大学必携PCについて考える
妹が大学に合格した知らせを聞いてついつい長話をしました。恐らく多くの大学がPCを持ち歩きなさいと言っていると思うので(要検証)、自身の大学必携PC購入体験を踏まえた上でおうちSEとして働こうと思います。
自分の必携PC購入体験とそのレビューを綴り、その体験からこれからの大学必携PCの要件について検討します。また、金沢大学の生協PCは買いか、MacBookはどうなのか、についても多少書きます。
この記事で大学生のPCライフが具体的に想像できて、自分が必携PCに求める要件がわかっていただけたら幸いです。
対象読者
- 2026年度大学入学予定
- スマホはiPhone
- PCはWindowsしか触ったことがない
- あまりPCに詳しくない
筆者の環境
- Lenovo ThinkBook 14 G6 ABP 21KJCTO1WW
- CPU:Ryzen 5 7430U
- RAM:16GB
- Storage: M.2 SSD 512GB + M.2 SSD 1TB(増設した)
- Display:1920x1200 WUXGA
- IPS液晶
- 14インチ
- 16:10
- リンク:価格ドットコム限定モデル
- Windows 11 HomeとArch Linuxのデュアルブート(メインはArch Linux)
- サブPC(デスクトップPC):NECの事務用PC(型番忘れた)
- Windows 11 Pro
今回は大学必携PCについて検討するので、デスクトップPCについては存在していることのみを明記しておきます(本当は自宅にいなくて確認できないだけ)。
PCの使用用途としては、
- 講義資料閲覧
- ネットサーフィン
- プログラミング
- コミュニケーション(LINE/Discord)
- レポート作成/文章執筆
って感じです。
当時の自分の選定要件
自分がノートPCを選定したときを詳細に思い出して、書きます。
当時想定していたスペック感としては、
- Davinci Resolveで動画編集ができる
- 十分なバッテリー持ち
- テンキーレス
- FHD以上の解像度
- (当時の)大学の必携PC要件に適合する
- デスクトップ(当時は今よりもスペックが低かった)をメインにしつつ外ではノートPCを使う
- せっかくならデスクトップよりスペック高め
- Microsoft Officeは大学がライセンスを提供してくれるので不要
- タッチパッドのサイズ大きめ/質感が良い
- MacBookっぽい見た目
- 保証は最低限で良い(壊しても自分でなんとかする自信)
- そのうえで最も安い
って感じです。Davinci Resolveで動画編集なんかそれほどやっていませんが…
当時の大学の必携PC要件を確認してみたらなんとプロセッサーの要件が書かれていませんでした。代わりに金沢大学が仕様を公認した生協PCのスペックがあったので、それを参考に選定していったと思います。CPUがCore i7 1360Pで、大学のレポートを書くにはオーバースペックだなぁと思った記憶があります。なので、Core i7 1360PよりもPassMarkのスコアが低めでOfficeがサクサク動く程度のCPUを選んでいたと思います(結局そのOfficeもそれほど使っていない…)。
上記の要件から、価格ドットコムで絞り込んで最も安いやつを選んだら今のノートPCになりました。
CPUの比較ですが、シリーズ名ではなくベンチマークスコアを比較しています。様々なCPUをメーカーや世代を横断して比較しやすいからです。
実際に使ってみた振り返り
ディスプレイ
意図的に14型にした記憶はないですが、14型で正解でした。大学の友人の13.5型や13型を触らせてもらうとちょっと小さくて見にくいなと感じます。もちろん最初のノートPCが14型のせいもあるとは思いますが…反対に16型のゲーミングノートとか事務用PCはちょっと大きすぎてもはや据え置きPCにしたいと感じてしまいます。毎日大学に持っていくにはハードです。一方で、MacBook Airの15.3インチを触らせて頂いたときは作業領域と携帯性の観点でも意外といい感じでした。
アスペクト比に関しては、16:9よりも断然16:10のほうが良いです。なんならもうちょっと縦長ですらあってほしいくらいです。なぜなら、世間のコンテンツの多く、Webサイト/講義レポート/ソースコード/ターミナル/SNS、は全て縦長です。16:9なのは動画くらいでしょう。コンテンツに対して画面が横長であれば、画面内の左右の余白を持て余して一度に閲覧できる情報量が限られます。以上の理由から、16:9よりも16:10の方が個人的には優れていると思っています。
画面解像度に関しては、使っているうちにもうちょっとカスタムしてWQHDくらいあっても良かったと感じます。FHD程度でも問題はないですが、作業領域がもう少し欲しくなってきたり、文字をもっと綺麗に表示して欲しくなったりと、欲が出てきました。
そのほかには、ノングレア液晶のほうが個人的には好きだったり、画面輝度はもっと欲しいなどあります。特に外でPCを使う場合は常に画面輝度が足りないです。
以上から、
- 14型から15型前半くらい
- 16:10
- FHDよりも大きくてWQHDより小さい
- ノングレア液晶
- 画面輝度高め
くらいが個人的には丁度いいのかなと思います。
バッテリー持ち
仕様では15時間とあって、十分かなと思ったのですがこういう数字はできる限り良いように表記するので、実際は体感3~5時間くらいです。教室に十分な数のコンセントがあれば良いですが、そんな教室は(少なくとも金沢大学では)少ないので、バッテリー持ちは重要になります。講義が90分で、一日1回くらいはコンセントが十分にある教室であるような状況ですが、コンセントがあったら必ず充電するようにすれば、今のバッテリーでもよっぽど充電し忘れていない限りは大丈夫です(Linuxにしてからバッテリー持ちが良くなった節はある)。バッテリー持ちが足りなくて追加でモバイルバッテリーを毎日持っていくのは大変ですし…
特にバッテリー持ちで心配する状況が、高速バスで作業するときです。高速バスにコンセントがあれば最高なのですが、代わりにUSB Type Aがついていることが多々あって充電できずバッテリー駆動で作業することも多いです。金沢名古屋間だとギリギリ持つかなくらいな印象で、安心できないです。
また、バッテリーは経年劣化するので、交換しやすいと良いですね。
キーボード
慣れの側面も大きいですが、今のノートPCのキーボードもいい感じです。こればっかりは店頭に行かないとわからないので、お店で試打するのをおすすめします。
重量
今使っているThinkBook 14 G6 ABPは重くはないですが、軽くもないです(1.35kg)。正直もうちょっと(300gくらい?)軽かったら良いなとは思います。金沢大学の生協PCはその点非常に軽いですが、逆に不安になってくる軽さをしています。ある程度丈夫な外装をしていてほしいですが、重いと億劫になって持ち出さなくなって次第に使わなくなる未来が見えるので、ある程度軽いほうが良いです。
容積
ちょっと分厚いです。リュックの中を結構占拠されます。多少重くなってもいいので、30%くらい薄くなってほしいです。
インターフェイス
僕が使用するThinkBook 14 G6 ABPはUSBのType CとType Aが二個ずつ/HDMI/3.5mmジャック/LANポート/SDカードスロットって構成です。
まず、HDMIは必須です。ないなら変換アダプターが必須です。学部にもよるとは思いますが、講義で自分が発表するときに自分のPCをプロジェクターにつなぐときに大体HDMIが要求されるからです。これは金沢大学の必携PC要件にはなんと書かれていませんが、あったほうが不都合がないです。ない場合はType Cが映像出力に対応しているものを選んで、変換アダプターを持ち歩きましょう。
つぎに充電ポートはType Cと独自規格の2つから充電できるようになっているのが望ましいです。Type C単体の場合は最低でも2つのポートから充電できるようになっていたほうが安心です。多くの機器を全てType Cでつなげられるようになったのは便利な反面、ひとつのType Cポートに対する責務が大きくなって、単一障害点になりかねないとです。特に充電できないノートPCは文鎮にもなりません。実際、弊環境でも不定期にType C充電ができなくなって慌てるので(だいたいなんかの拍子に直る)、絶対充電できる信頼ある充電専用端子があるだけで精神も安定します。
USB Type A端子は2つでも多くの場合で事足ります。しかしマウスで1つ使ってしまうと、外付けキーボードをつないだ状態でUSBメモリが刺せなくなってしまいます。もう一個あると嬉しいですね。
SDカードスロットは……まぁカメラやらなければなくてもいいかな(一番使ってないし…)。
RAM容量
Windows 10のときは最低6GB程度あればまぁ使えたと思うんですが、Windows 11になってからだいぶ要件が厳しくなったような気もします(Windows 11になってからキャッシュを積極的にやるようになったというのもある)。以上より、少なくとも16GBくらいないと快適にマルチタスクできないので、それくらいはほしいですね。Linuxでは16GBはだいぶ持て余しています。
CPU/GPU性能
普通にOfficeを使う程度であれば、現状より性能が低くてもいいと思っています。日常用途だとCPU使用率が50%を越すことがないので…4コアくらいが最低要件になると思います。
一方で、ローカルLLMを動かそうとすると現状では8Bモデルが精一杯でスペック不足です。ノートPCでやることかと言われると微妙ですが、もうちょっとGPU性能がほしいですね。
ストレージ
512GBあれば、まぁ普段使いする分には十分だと思います。256GBだと…OSとアプリでギリギリになる(こともある)のでこころなしか不安です。写真編集とか動画編集とか、大きなデータを扱う場合は512GBでも不安になります(そういうこともあって1TB増設している)。
HDDはシステムディスクとしては遅くてやってられないので、SSD必須です。
見た目/質感
長く使っていくためには、必須な見た目と質感。シンプルで格好悪くはないです。個人的な立ち位置としては中の上くらい?大学に行くと色々なPCを見かけますが、かっこいいPCはかっこいいです。見劣りばかりすると愛着が持てない自分に気づいたので、それなりにかっこいい必要が自分にはありました。
Lenovo ThinkPadシリーズ、Asus ZenBookシリーズ、HP OmniBook Ultraシリーズあたりが個人的には好みかなぁとか。あとSurfaceとかMacBookとか。
安っぽいテカテカプラスチック外装よりは、マットだったり金属/カーボンきょう体がいいですね。
振り返りまとめ
- ディスプレイ
- 14から15型前半くらい
- WQHD近くまであると良い
- 絶対16:10
- ノングレア液晶
- 画面輝度高め
- バッテリー持ちは長ければ長いほど良い(15時間超えていると良い)
- バッテリー交換しやすいと嬉しい
- 1kg切るくらいだと嬉しい
- 丈夫/堅牢
- 一般事務用PCより30%くらい薄め
- HDMI必須
- 充電専用端子があると良い
- Type C充電必須
- 最低4コア
- RAM最低16GB
- 512GB SSD
- 気に入った見た目/質感
生協PC
多くの大学生協は、大学が認めるスペックのPCを新入生向けに販売しています(要検証)。例えば2026年度の金沢大学の新入生向けの生協PCのスペックはこんな感じ。
OS:Windows 11 Home
CPU:Intel Core Ultra7 255H
メモリ:16GB(空きスロット無)
記憶装置:SSD512GB
光学ドライブ:別売り (外付け)
質量:約939g
液晶:14型TFTカラーLCDワイド ノングレア (1920×1200)、タッチ機能あり
バッテリー駆動時間:アイドル32時間、動画再生13時間
価格:214,980円
https://www.kindai-coop.jp/fresh/pc/original.htmlより
4年間の保証がつきます。
個人的な所感
CPUがちょっと強めかなという印象です。正直、講義資料見てネットブラウジングしてレポート書くくらいならスペックを持て余すと感じます。CPUのスペックを落としてバッテリー持ちを伸ばしたほうが大学生活には嬉しいんじゃないかと感じます。
FujitsuのLIFEBOOKシリーズは非常に軽量で良いのですが、軽すぎて逆に堅牢性が心配になってきます。あと、このシリー樹のキーボード好き。
金大の生協PCを買うべきか
PCに詳しくなくて自分で選ぶのが心配なら生協PCでも良いと思います。大学が認めて、4年間の保証が付くなら安心です。実際、生協PCの保証に救われている人もちらほら聞きます。
一方で、生協PCは一般大学生の使用用途ではCPUのスペックがちょっと高めなのではないかと思います。CPUのスペックを落とせばもう少し値段を抑えることができるでしょう。ゲームや動画編集などの重量級の処理をしないのであれば、金大の生協PCはオーバースペックになって用途に見合った買い物ではないでしょう。
MacBookを買うべきか?
※Macを使ったことない人間が書いています
既にiPhoneを使っていれば、MacBookは強力な選択肢になりうると考えます。Appleエコシステムによる強力な連携や、最高峰のユーザー体験、美しいきょう体/UIは魅力的です。一方で、個人向けのPCではWindowsが市場の多くを占め、高校までの教育課程ではWindowsが使われることが多いでしょう。また、大学でもWindowsを前提とした説明であったりすることもあります。そのような各個人の経験やその周りの環境を鑑みると、最初の1台にMacを勧めるのは個人的には気が進みません。Macを買ってその恩恵を最大限に享受できるのか、そしてWindowsほど十分な支援がない中講義をやっていけるかどうかが争点だと思います。気概があるなら止めはしないし、むしろMacには憧れるけど、大変なこともあるかもよ、と思います。
最後に
大学生の生活がわからない中でのPC購入になると思います。この記事を参考の1つにしてPCに求めるものをよく考えて、あなたのPCライフが充実したものになることを願います。