後期を振り返って

後期を振り返って

予想外に忙しい春休みを送っています。この記事を書いている時点では気づけば残り3週間程度、ちょうど折り返し地点になっています。

なんというんですかね、なんか急にブログというか文章というかを書きたくなる気分というか、非常に厭世的(という表現が正しいかは知らないけれど)な気分になりまして、今記事を書いています。何でしょうね、ちょうど今、自分で新幹線にのって関東に足を伸ばしているところなんですけど、不安なんですかね?

Q3を振り返って

本格化するバイト、厳しくなる講義

Q3は例の開発バイトが始まって、講義も始まって、生活リズムが大きく(?)変わりました。今までバイトが無い生活から、バイトのある生活になりました。つまり、自分のプライベートだった時間をバイトに捧げるわけです。今まで毎日やっていた料理やプログラミングに当てていた時間を、一部バイトに割かないといけないということです。

また、バイト先での人間関係が悪かったわけではないですが、初めて話す人とお仕事をともにする、更に言うなら初めてのお仕事体験をするというのは、思っていたよりも精神的な負荷が大きかったように感じます。

学業の方は、「お前ら大学にもう慣れたやろ?」みたいな感じで講義が本格的に大変になってきました。特に数学と専門科目です。数学は担当教員が変わり、暗記数学から数学科数学になりました。説明は抽象化していき、定理は必ず証明を紹介し……。

専門教育は、非常に衝撃的な講義がありました。後から言われて気づきましたけど、講義の内容は「あたりまえ」を説明していたと思います。それでもその「あたりまえ」があたりまえじゃないと感じたので、必死こいて受けていました。内容だけじゃなくて、先生が作る講義室の雰囲気に非常に圧倒されました。特に講義を受けたはじめの方は、なにか質問しないと、という焦りと、その空気感がとにかく衝撃的でした。

それからQ3で特筆しておきたいことが、CAPが外れて調子こいて14コマ入れてしまったことです。これも、自分の時間が減った原因じゃないかなと思います。

バイトが始まり、それなりに生活リズムが変わっていって、講義は大変になっていきました。夏休みにあった、僕の考え方のちょっとしたパラダイムシフトや、前期でぶっ飛ばしすぎた反動も相まって、だいぶ落ち込むようになりました。

シェルとシェルスクリプトと仲良くなる

Q3はシェルやシェルスクリプトを使う講義を2つ取りました。卒業要件の一つを盛大にオーバーフローしております。

今までなんとなく使ってきたシェル、特にBashについて理解が深まりました。また、その周辺の文化や考え方、圧倒的なメリットも知ることができました。ジョブ管理だとか、コマンド履歴だとか、パイプライン処理だとか、awkコマンドだとか……。

講義で面白い状況があったので紹介します。2つの内、片方はビッグデータのちょっと小さいやつを処理する講義でした。講義前に1GBのZIPファイルをDLさせられたんですけど(既にでかい)、とりあえず中身を見るために解凍したら12GBになりました(実はzcatを使えば解凍不要だったりする)。驚きでしかないです。中身はスペーズ区切りの表敬式のテキストデータでした。大きすぎる……。その後に、今度はUSBメモリが配られました。256GBです。もちろんですね、この中パンパンに詰め込まれた圧縮済みテキストデータが入っていました。もう笑うしか無い。講義では、この巨大なデータをなんとかする術を学びました。もちろんシェルスクリプトを使ってなんとかします。シェルスクリプトというか、POSIXのパイプライン処理ってすごくてですね、あり得ないくらいでっかいこれらのデータを、一晩くらい放置すれば処理できちゃうんですよ。処理って言っても、平均を取ったり、最大・最小を取ったりしかしていませんが、例えば1分間隔の時系列データを1時間や1日単位で平均を取ってやれば、他のツールで扱いやすくなります。

もう一方の方の講義では、FreeBSDにSSHしてviでシェルスクリプトを書いていました(前者の講義はvimで書いていました)。FreeBSDってUNIXなんだなぁとか思いながら、いつもLinuxで使っているコマンドが叩けることに感動したりしました。なかなかおもしろい考え方をしていた講義でした。

Q4を振り返って

学業方面は特に書くことが無い気がする

数学科数学に慣れてきた気がしますね。他には、ある教養科目が講義の前4コマに課題を多めに出す類の講義で、ちょっと面食らったって感じでしょうか?

強いて言うなら、数学の最後のテストにて、しっかり勉強したらちゃんと点数に繋がって嬉しかったというところでしょうか?まさに数学を継続して学びたくなる瞬間でしたね。

この時期にちょっとした気付きがありました。テストを受けている瞬間がめちゃくちゃ楽しいということです。この時期は、Q3の流れで落ち込んでいて(その上天気が悪い日が続いて)、なにかわからないけど悩んでいる時間が長かったように思っています。そういう時間の中で、眼の前のテストを解くだけでいい時間は、日常の煩悩から解き放たれて、自分を忘れることができたのです。数学のテストも経済系のテストも、なんか楽しかったと感じました。

ブラウザ拡張を作る

学内システムで、授業資料が配られるページがあるんです。各講義の一覧が見れるページがなんと、その年度の授業を全部まとめて表示するんですね(一応絞り込みはありますが…)。個人的に見にくかったので、時間割形式で表示する拡張機能を自作しました。

rishu-extention

使った技術としてはPlasmo(ブラウザ拡張機能フレームワーク)、TailwindCSS、radix-ui(reactコンポーネントライブラリ)って感じです。手っ取り早く作るために必要最小限のライブラリを採用したって感じですね。今回初めてブラウザ拡張を作りましたが、Plasmoの開発体験が素晴らしかったです。ブラウザ拡張をホットリロードできるとか最高すぎる。フレームワークに助けられたおかげで短期間で欲しいものが実装できて良かったです。

自分としてちょっと挑戦だったなと思うのが、テストコードを書いたことです。ある関数が思った挙動をしていなくて、あまりに謎だったので、テストを導入してみることにしました(結論としては明らかにロジックが間違っていただけでした)。

この拡張をリリースした感想として、非常に共感してくれる人とまったくそうではない人で大きく別れたことです。思ったよりインストールされていなくて、ちょっと失敗した感じです。失敗した原因の仮説がいくつかあるんですけど、そもそもブラウザ拡張がわかっていない人が多数いるのでは無いかなとか思っています。まぁWebアプリより一般的ではないですからね。

一応今後の展望としては、この春休みに、履修登録した科目をワンクリックでカレンダーアプリに追加できるようにしようかなとか思っています。ゆくゆくはレポートや課題をToDoアプリに追加できるようにできたら最高です。とりあえず、Google Calendarに対応しようと思います。自分が使っているので…

やっぱり落ち込む

北陸の冬って信じられないくらい天気が悪いんですね。お天道様がお姿をお見せになるお時間が、月に数回、みたいな感じです。天気がよかったら、外に出て光合成をしないともったいないと感じさせるくらい天気が悪いです。

毎日のように曇りや雨、雪だと、まぁ憂鬱になるわけでして、Q3の落ち込みも相まって、なかなか気分が晴れないわけです。お正月に実家に帰って栄養補給しましたけど、やっぱり元気は持続しないもので、冬休み明けもすぐに落ち込み始めました。

この頃になると、悩みの理由も変わってきました。明確なきっかけが存在した記憶はありませんが……。AIの発展というのは目を見張らずして見ていられない程の進歩があります。人間にできたことがどんどんAIでもできるようになってきています。こういう時代において、自分にどんな価値があるのだろうか?と悩むようになりました。自分が書いているコードも、文章も、言ってしまえばAIですべて代替可能です。なのに、自分でいちいち書いている価値はあるのでしょうか?

一応、AI時代における人間の価値、という悩みは一旦春休みの冒頭で解決されます。春休み明けに、春休みを振り返った記事を書こうかなと思ってます。

総括

遅めの思春期とでも言いましょうか、なんか一丁前に悩んだ後期だったように感じます。今までずっと突っ走ってきた人生でしたが、社会人になる前に、自分のアイデンティとでも言いましょうか、自分の根幹となるものを改めて固め直しているような時間だったと思います。まだまだ固まりきっていないので、この晴れない気持ちと向き合い続けようと思います。