2025年春休みを振り返って

2025年春休みを振り返って

もう春休みが終わって、かれこれ3週間が過ぎようとしています。何かと忙しかったが故に、ズルズルと今日まで振り返りを先延ばしにしてしまいました。

もう一年が過ぎてしまったという感慨が、引越し業者のトラックが、大学の盛大な桜が、当時繰り返し聞いていた曲が、懐かしい当時の香りとともに戻って来たりします。本当にあっという間でした。

というわけで、今回はほぼ2ヶ月前から始まった過去一濃密だった春休みについて振り返ります。

開発をWBSで管理してみる

春休みをできるだけ有意義に過ごしたかったので、春休みに入る前に開発関連でやりたいことを一通り書き出してWBSに落とし込んで、ガントチャートを作成しました。使用したツールはNotionです。便利ですねNotion。春休み3週間を過ぎる頃にはガントチャートが意味をなすような運用ができなくなってしまっていましたが、試みとしては面白かったと思います。最初の2週間程度はそれなりに活用して、ハイペースに実装できていました。お陰で負債になりそうだったコードをリファクタリングできました。

失敗だったところとしては、単にタスクを詰め込みすぎたというのと、スケジュールの修正・見直し日を設けなかったこと、そして単純にやる気が続かなかったり他の予定が多すぎたことです。

卒検発表会を見に行ってみる

僕らの学部は比較的新しいので、今年初めて卒業生を出します。自分の将来がどういうものか見るためにも、ちょっくら見に行ってみました。

正直な感想としては、思ったより身近な感じがしました。もっと自分の手の届かない遠い世界の話をしているものだと想像していたのですが、意外と話の内容が分かりました。僕としてはちょっと肩の荷が降りたというかプレッシャーが減った感じがしましたが、もっと難しい話をしていて欲しいとも思いました。学部が学部なので、教員の方も手探りなのではないかなと勝手に想像しています。僕が卒業する頃にはもっと難しいことをしているのではないかなとか思っています。

卒検発表会感想戦をする

卒検発表会が終わってから、互いに顔を知っている先生に誘っていただき、卒検発表会について色々お話しました。詳細は省きますが、僕が感じたことは「僕は研究をしたいのだろうか?」という問いです。ぶっちゃけ僕は大卒を取るために大学に来たようなものなので、はなから研究をしたいとは思っていません。というか、大学が研究機関であることすら意識していませんでした。これから先の進路が不安になりました。

AI研究者のイベントに参加してみる

感想戦のモヤモヤを抱えながら、TOEICも無事に終わり(自信無い)、AI研究者が登壇するイベントにちょっくら参加しました。大学のメールで流れてきて、面白そうだったので申し込みました。大学からのメールは定期的にチェックするものですね。

会場に入ってみれば、大学の先生方が沢山いてB1の僕は場違い感半端なかったです。会場に同じ学科の知り合いを見つけたときはホッとしたと同時にちょっと笑えてきました。

NVidiaの方も登壇されていて、AIの活用事例について沢山話されていました。最近流行りのLLMではなくて一世代前感のある機械学習やディープラーニングがメインでした。また、NVidiaなのでコンピューティングの活用事例も豊富に紹介されていて、今思うと技術の最新に触れることができた良いお話だったように思えます。しかしながら、いかんせん当時の僕は「AI時代の人間の価値」について悩んでいたので、活用事例ばかり聞いて疲れ切ってしまいました。

帰ろうかなとか思いながら、折角だからもう一つの講演も聞こうと思いとどまり、AI研究者の講演も聞きました。AIの仕組みの話を一通りして、最後にAIと人間に関わる哲学的と言うか倫理的と言うか、それこそ僕が悩んでいる「AI時代の人間の価値」みたいな問が立てられました。僕はこういう話が聞きたくてこの講演を聞きに来てそれがちゃんと報われて、それまでの疲れがすべて吹き飛びました。来てよかったぁ。

講演の後、例の同じ学科の知り合いについて行ってそのAI研究者に質問しに行きました。もちろん「AI時代の人間の価値」をどう考えているのか聞くためです。例の知り合いがいなかったら多分そのままチキって帰っていたと思うので、彼(彼女)には感謝です。そして、その考えというのが「実は自分もわからない」というひどく意外なものでした。むしろAIを研究すればするほど人間がよくわからなくなって人間を知りたくなったり、AI研究者全員が皆そうやって悩んでいるのではないか、とまで仰っていました。それが非常に救われた気分にしてくれたと言うか、例えAI研究者の方が僕の悩みを思って励ましてくれたとしてもやっぱり救われた気がします。だいぶ心が軽くなりました。

講演会の後は、食事会+雑談会みたいなものがありました。僕ら学部生は講演会までだったはずなのですが、どういうわけか食事会に参加させていただけることになりました。ありがたい限りです。色々話した記憶がありますが、あまり覚えていないので割愛。沢山ごちそうになりました。ありがとうございます!

学部PR活動の一環で先生に取材

僕らの学部は新設学部なので、学生が学部のPR活動に関われたりするんですね。その一環として、広報冊子を作るべく先生方を取材して回りました。どちらかというと僕は主ではなくて、興味があってついて行ってもいいということだったのでお話を聞いてきました。

全体的な感想としては、多様な考えを持った先生がいらっしゃるんだなと感じました。学部に対する思いがまさに十人十色でした。それと同時に、僕らの学部がどういう経緯で出来て、何を目指して、どういうものかと言うのを初めて先生から直接伺う良い機会になりました。

人生グラフを書く

Project:ZENKAI(以下ZENKAI)ってご存知ですかね?高校生以下の人が対象の、自分を見つめたり将来を考える若者応援プロジェクトみたいなものです。僕も参加していたのですけど、ぶっちゃけ僕自身何をするものかちゃんと説明できないです。

ZENKAIの関係者の方から連絡が来まして、ZENKAI参加者の声を集めていて協力してほしいということだったので、折角ならと思い取材を受けました。

かいつまんで話すと、人生グラフを書いてそれについて語るという感じです。ZENKAIが終わった後に人生のイベントが盛りだくさんで、また話を聞きに来た人も聞き方が上手でついつい沢山話してしまいました。

これまでの色々を整理して振り返って、自分を客観視出来て気持ちの整理が出来た良い機会だったと思います。人生グラフを書いたから後期の振り返りが明確なものになったのだと思います。機会を与えてくれたZENKAIに感謝です。

NT加賀に行ってみる

NTイベントと呼ばれる、ものづくりをしている人たちのための同人イベント的な何があります。もともと興味はあったんですけど、開催地が遠かったり予定が合わなかったりで行けていませんでした。関係者からのお誘いもあったので、一念発起してちょっと遠出しました。

金沢駅に向かう途中に大学の友人にばったりあったのは驚きでしたが、金沢駅から加賀方面の電車に揺られアビオシティ加賀へ。てっきり盛大なイベントとばかり思っていたのですが、思ったよりも小さめな会場、地方の大きめのショッピングセンターのイベント用のスペースに会場は設けられていました。

電子工作系から動き回るおもちゃ、果てはコスプレや人形まで幅広いものづくりを見ることが出来ました。動画の向こうでよく見ていたHDDを楽器にしたアレとか、芸術的な空中配線で電子工作を芸術に昇華させたものなど、知らない世界に触れることが出来ました。そしてマイコンを頂きました。なにか作らないと…(何もやってない)

最近フィジカルなものづくりをやらずにずっとデジタルの世界に籠もっているので、そろそろフィジカルなものをややりたいなぁとか思っています。

バイト3連勤

3連勤がなんだって話なんですけど、担当していたお仕事が架橋を迎えていました。結局中途半端な形になってしまいましたけど…

家族がやってきた

どういう風の吹き回しか、はるばる6時間の旅路を経て家族が来ました。妹は謎の休みラーケーションを取得して来てくれました。自分が暮らしている街や大学を紹介したかったし、たまには家族に会いたかったので来てくれたことは非常に都合が良かったです。1泊していったのですが、てっきり僕は自分が暮らしている街なので、僕だけ自宅で寝るものだと思っていたのですが、自分の分の宿も取ってあって驚きました。まぁそりゃそうなんだけどね。

大学を紹介したり、大学で懇意にしている事務員さんを紹介したり、県立図書館を散策したり、兼六園を回ったり、楽しい2日間でした。

またAIに関連するイベントに参加

今度はウェビナーです。これも大学のメールから流れてきました。

よくあるAIの使い方やメタプロンプトなどの使用上のテクニックなどをお話されていました。最後の質疑応答などで、せっかくなので「AI時代の人間の価値」について聞いてみました。先生曰く、相手が人間だと思ってやり取りができることは人間の価値である、とのこと。AIはあくまでツールで、話しているときも人間だと思って話していないのに対して、人間が相手であれば人間だと思って話している。ツールと人間の間には大きな差があるようなことを話されていました。

僕はその当時、その回答に関してそこまで興味はなかったのですが、今になって思うと的を得ているように感じます。できることがどんなに増えても、結局AIは道具の域を超えてはいないということだと思います。

まとめ

記事があまりにも長くなってしまいそうなので、一旦ここで切ります。後編は2025春休みを振り返って2をどうぞ。